こんにちは、みやびのです。
今年から基本情報技術者がCBT方式(コンピュータで受験する方式)となりました。
試験自体の難易度は変わりませんが、CBT方式の導入によって変化したことは多くあります。
例えば以下の4点がCBT方式の導入によって変化しました。
・コンピュータによる受験となった
・数日間試験が開催されるようになった
・午前問題と午後問題を別の日に受験できることが可能になった
・過去問が公開されなくなった(受験者も口外厳禁)
上記変化による影響と合格率への影響について考察していきます。
考察に関しては飽くまで私の意見なので参考程度に。
Table of Contents
基本情報技術者がCBT方式になったことによる影響と合格への影響
コンピュータによる受験となった→マークミスがなくなる
一番大きな変化がコンピュータによる受験となった点ですね。2020年以前は筆記試験でしたが、2021年からはコンピュータのみの受験となりました。
問題もコンピュータで出題され、回答もコンピュータに入力します。計算用紙と筆記用語は配布されるので、手計算は可能です。
コンピュータ受験となってよくなった点としてはマークミスがなくなる点ですね。
これまでは回答用紙はマークシートによる回答でしたが、最大の敵はマークミスです。
マークが薄かったり、ずれていたりするとせっかく正解しているのに得点になりません。ミスに気づいたとしても直すのに結構時間を使いますよね。
コンピュータであればマークがずれることはありませんし、薄くて読まれなかったということもありません。
いいことばかりかというとそうでもなく、見直しは面倒になります。
画面の方を確認していないですが、恐らく1問~数問ずつ表示されるのでポイントポイントで見直すというのがなかなか手がかかりますね。
コンピュータの扱いになれていないと見直しに時間がかかってしまいそうです。
総じてマークミスがなくなったことにより合格しやすくなったというのが私の意見です。見直しの手間は少し増えましたが、マークミスの心配はないので「1点2点のミスで合格を逃す」ということは減りそうですね。
数日間試験が開催されるようになった
これまでは4月の第3日曜日のみが試験でしたが、これからは試験が数日間開催されるようになりました。
例えば2021年の春季試験(午前問題)は以下の期間です。
2021年5月1日(土)~2021年6月22日(火)
結構長く開催されますが、試験期間中1回しか受験できません。
これまでは日付が決まっていたので調整が必要でしたが、今後は受験日が自由に選べるので勉強の準備ができた段階で受験可能です。
多少ですが合格はしやすくなった感じですね。
午前問題と午後問題を別の日に受験できることが可能になった→少なからず合格率に影響
午前問題と午後問題が別の日に受験することが可能になりました。予約がいっぱいにならなければこれまで通り同日に受験することも可能です。
また、「午前問題は早めに受けてしまって、午後問題は1ヶ月くらい空けてから受ける」ということもできます。
2日に分けることが可能になったことにより合格率は少なからず上がりそうですね。
これまで基本情報技術者は午前午後同一開催でしたが、結構体力がいります。せっかく午前の合格点に達しても集中力が尽きて落ちてしまう方も少なくありません。
私も午前でスタミナが切れて午後ズタボロだったという経験が何度もありました。
別の日に行われると万全の状態で午後問題に臨むことができます。
また、午前問題が終わった後は午後問題の勉強だけに専念すればいいので気も楽になりますね。
過去問が公開されなくなった(受験者も口外厳禁)→過去問収集が不可能に
CBT方式導入後の試験問題は一切公開されなくなりました。また、受験者も問題の口外は禁止されています。
損害賠償を請求される場合もあるようなので受験する方はくれぐれもご注意ください。
過去問が公開されなくなったことにより、これまでのように「過去問を丸暗記」だけでは不安が残りますね。
とは言え、既存の過去問が全く役に立たない訳ではないのでこれまで通り過去問を暗記する方法も有効です。(暗記だけではなく+αの勉強をやっておくのがおすすめですが。)
また、対策問題集などは最新の情報を元に予想問題が書かれているので全く対策ができないわけではありません。
これまで通り過去問や予想問題集を活用すれば十分合格できます。
なので過去問収集が不可能になったことは「合格にほぼ影響なし」というのが私の意見です。
※2020年以前の問題及びCBT方式以外の情報処理試験の過去問はこれまで通り閲覧可能です。
▼おすすめ問題集▼
過去問に加えて2回分の予想問題つき。価格もお手頃なのでおすすめです。
CBT試験の勉強方法は?これまでと大きく変える必要はなし
過去問題集を中心に勉強しつつ、プログラミングの実践をすればOK。
具体的には以下の通り。
・午前問題→過去問 or 予想問題集の暗記+解説の読み込み
・午後問題→過去問で長文に慣れる&プログラミングの勉強
午前問題→過去問 or 予想問題集の暗記+解説の読み込み
これまで通り過去問や予想問題集の丸暗記も有効です。
出題内容は多少変わるかもしれませんが、問題の傾向が大きく変わる訳ではないため過去問の内容を覚えておくだけでもかなりの試験範囲をカバーできます。
もちろん暗記だけだと勉強が不十分なので、解説までしっかり理解したり最新の参考書を買ったりするなど+αの勉強をしておきましょう。
直近の過去問は今後入手不可能となりますが、代替手段としては以下の方法があります。
・予想問題集を買う
・模試を受ける
・実際に受験して問題の傾向をチェックする
予想問題集や模試は最新の情報を反映した内容となるため非常におすすめ。
実際に受験するのは本末転倒に感じるかもしれませんが、元々1回で合格するのは難しい試験なので複数回受験することを前提に計画を立てるのも選択肢の1つです。
基本情報技術者(FE)の午前問題で70点以上を取るための勉強方法
午後問題→過去問で長文に慣れる&プログラミングの勉強
午後問題に関してもこれまでと大きく勉強方法を変える必要はありません。
・プログラミングを実際に動かす
・過去問や予想問題で長文問題に慣れておく
午後問題で特に重要なのがプログラミングとアルゴリズムです。
プログラミングとアルゴリズムは非常に配点が高く(各25点)、この2つで得点できないと合格は難しくなります。
プログラミングとアルゴリズムは過去問や予想問題集を解くだけでは合格が難しいです。必ず実際にプログラムを書いて動かすようにしましょう。
他の分野に関しては、過去問や予想問題集を解いて「実際にどんな問題ができるのか」、「解くのにどれくらい時間がかかるのか」という感覚をつけておくことが大切。
また、応用問題が多いので、午前の過去問や参考書を活用して解いてしっかりと基礎を身につけておきましょう。
基本情報技術者(FE)の午後問題で70点以上を取るための勉強方法
終わりに
今回は基本情報技術者がCBTになった影響と対策についてお話ししました。
「CBT導入以前よりも合格しやすくなった」というのが私の意見です。ただし、飽くまで私の意見なので参考までに。
試験問題は変わりましたが、対策はこれまでと大きく変える必要はないですね。ただし、過去問暗記だけで合格はちょっと難しくなったので、これまで以上に解説まで読み込んで理解することが大事です。
コロナの影響により厳しい状態が続きますが、負けずに勉強を続けましょう。
基本情報技術者まとめ>>基本情報技術者(FE)の対策まとめ
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