本記事では2021年からの基本情報技術者(FE)の変更点と対策方法について紹介します。

昨年は大幅な試験変更が行われましたが、コロナの影響で試験の開催は延期続きとなりましたが、2021年はIPAがコロナ対策を講じた上で受験開催する見込みです。

2021年は試験内容自体には大きな変更はありませんが、コロナ対策のため基本情報技術者試験(FE)はCBT方式による受験となっています。

方式は変わりますが、特別な準備はいらないので引き続き勉強を続けましょう。

本記事の内容は以下の通り。

・2021年のFE変更点まとめ
・2021年の基本情報技術者(FE)対策
・CBT方式の導入

2021年のFE変更点まとめ

チェック
2020年の変更点は以下の通り。

・CBT方式の受験
・2020年の変更点にも目を通しておこう

CBT方式の受験

2021年から基本情報技術者はCBT方式による受験となりました。

CBT方式はコンピュータによって受験する方式でこれまではITパスポートで既に行われていた方式です。

試験の出題内容は口外禁止なので、SNSなどで感想を呟く場合は注意しましょう

以下、IPA公式サイトからの引用です。

試験問題は非公開です。
受験者は受験にあたり、以下の事項に同意いただく必要があります。
同意いただけない場合は受験できません。
(1)試験問題の全部又は一部(試験問題中に登場する文字に限らず、出題内容を示唆する表現も含む)を第三者に開示(漏洩)しないこと
(2)上記(1)を開示(漏洩)した場合、関係法令等に基づき損害賠償請求等の措置が取られること
なお、試験問題は著作権法で保護されています。
出題に関するSNSへの投稿、インターネット掲示板への書込みなどについても、上記の開示(漏洩)とみなす場合がありますので、くれぐれもご注意ください。

〔同意事項に違反する開示(漏洩)の例〕
・キャッシュメモリをテーマとする問題が出題された。
・ IPアドレスの問題について、間違えてしまった。
・●年度春期の午前の問●の出題が参考になった。
(2021年4月1日更新)赤字箇所を追記しました。

引用元:令和3年度上期基本情報技術者試験について(IPA)

仄めかすのも禁止の模様。
いやー、めちゃくちゃ厳しいですね。

くれぐれも口外しないように注意してください。

詳細は「【緊急事態宣言に関する重要なお知らせ】令和2年度基本情報技術者試験(CBT方式)の受験に関して」及び「令和3年度上期基本情報技術者試験について

関連記事>>基本情報技術者がCBT方式になった影響とは?合格しやすくなる?

2020年の変更点にも目を通しておこう

今年はCBTが導入される以外に大きな変更はありません。

しかし、2020年には大きな変更があった対策は必須です。
必ず変更点に目を通しておきましょう。

2020年の変更点は以下の通り。

・午前問題の数学系問題出題比率見直し
・7問回答から5問回答に変更
・プログラミング・アルゴリズムの配点変更
・プログラミング選択にPythonが追加
・情報セキュリティが必須問題に変更

上記の通りかなり大きな変更が追加されました。

特に午後問題の配点変更の影響が非常に大きくプログラミングやアルゴリズムが各25点となりました。

プログラミングの知識がこれまで以上に重要となっています。

また、情報セキュリティが必須化され、配点も20点となりました。
必須問題だけで7割となります。

プログラミング・アルゴリズム・情報セキュリティの3つをしっかりと勉強しておきましょう。

そしてプログラミングの選択問題にPythonが追加されます。
Pythonは初心者でも取り組みやすい言語なので、言語に迷っている方はPythonでの受験がおすすめです。

2020年の変更点については「2020年からの基本情報技術者(FE)変更点まとめ+対策」にまとめております。

また公式サイト「IPAの公式サイト プレス発表 基本情報技術者試験における出題を見直し」もあわせてお読みください。

2021年の基本情報技術者(FE)対策

勉強
以下の3点について説明します。

・午前問題の対策
・午後問題の対策
・CBT方式の受験対策

対策すべき内容は2020年と大きく変わりません。必須問題の必須問題の「プログラミング」・「アルゴリズム」・「情報セキュリティ」の3つを重点的に勉強しましょう。

上記3つを勉強するだけでも午後問題はかなり合格に近くなります。

CBT方式に関しては特別対策すべきことはありません。
どんな試験かだけは事前に把握しておくと受験の時に戸惑うことはなくなります。

午前問題の対策

2020年の受験改定の説明にある通り、数学系の問題が多く出題されると予想されます。

出題傾向が変わったため過去問暗記法での合格は今後難しくなるかもしれません。過去問をベースに解く勉強方法はそのままでも大丈夫ですが、解説もしっかり読み込んで内容を理解しておきましょう

試験要綱や予想問題集などを活用して出題されそうな分野を把握しておくことも大切です

計算問題が苦手という方は必ず一通りの公式を覚えておきましょう。

基本情報技術者(FE)の午前問題で70点以上を取るための勉強方法
基本情報の過去問を暗記するための8つのポイント

▼おすすめ問題集▼

過去問に加えて2回分の予想問題つき。価格もお手頃なのでおすすめです。

午後問題の対策

必須問題のプログラミング・アルゴリズム・情報セキュリティだけで7割なので、この3つで高得点が取れればほぼ確実に合格できます。

上記3つを重点的に勉強して確実に点を取れるようにしましょう。

少なくとも上記のうち2つで点が取れないと今まで以上に合格が難しくなります。

まずはプログラミング・アルゴリズムで点が取れるようにしましょう。
続いて情報セキュリティの勉強をし、こちらも高得点を取れるようにします。

マネジメント・ストラテジ・ソフトウェア設計などは知識が少なくても解けるので、プログラミング・アルゴリズム・情報セキュリティを勉強しているだけでも十分合格圏内に入れます。
基本情報技術者(FE)の午後問題で70点以上を取るための勉強方法

CBT方式の導入

CBT方式は紙による試験ではなくコンピュータで受験する方式の試験です。回答は全てコンピュータに入力します。

筆記での回答はありませんが、計算用のメモ用紙が配布されます。

なお、筆記用具は会場で用意してもらえるようですが、念のため持っていくことをおすすめします。

内容自体は紙の試験と変わらないので特別な対策はいりませんが、紙と違う点としては以下があります。

・マークシートではないのでマークのずれやマークミスの心配が減る
・問題は1つずつ表示されると予想されるので見直しと修正が不便

マークシート試験と違いコンピュータに入力する方式なので、マークミスなどの心配がほぼありません。

「消しゴムで消したがマークとして認識されてしまった」、「マークが薄くてコンピュータに読まれなかった」という心配はありません。

上記の見直しに割く時間もなくなるので他の見直しに時間が使えます。

一方で、問題が1問ずつしか表示されないと予想されるため、見直しは少々面倒となります。最後から最初の方の問題に戻るのはなかなか骨が折れると思います。

IPAに問い合わせてみましたが、問題用紙は配布されないとのことでした。

加えてCBT方式の問題は出題内容の口外が一切禁止です。SNS等で感想を発信する場合はご注意ください。

基本情報技術者がCBT方式になった影響とは?合格しやすくなる?

終わりに

2021年はCBT方式で受験する以外には大きな変更点はありません。
しかし、2020年には大きな変更があったため、必ず目を通しておきましょう。

2020年の変更点は以下の通り。

・午前問題の数学系問題出題比率見直し
・7問回答から5問回答に変更
・プログラミング・アルゴリズムの配点変更
・プログラミング選択にPythonが追加
・情報セキュリティが必須問題に変更

従来以上に数学やプログラミングの知識が重要となってくるので重点的に勉強をしましょう。

コロナで厳しい状況が続いておりますが、負けずに勉強を続けて合格を目指してください。

基本情報技術者試験まとめ>>基本情報技術者(FE)の対策まとめ

▼おすすめ問題集▼

過去問に加えて2回分の予想問題つき。価格もお手頃なのでおすすめです。