「Pythonを勉強しているけど、基礎勉強の理解にどれくらいの時間の勉強が必要なの?」
という疑問に答えます。
こんにちは、みやびのです。
プログラミング歴14年でPython歴は5年ほど勉強しております。
Pythonの勉強に必要な時間は100時間程度です。(時間は飽くまで私の勉強して経験から割り出した見解なので参考程度に)
他のプログラミング言語は200時間~300時間程度かかるので、半分以下の時間で勉強することができます。
Pythonで基礎理解→他の言語で本格的に勉強という方法もあるので、他の言語の勉強を考えている方もまずはPythonから始めてみるのもありですね。
本記事では、「Pythonの勉強時間が他の言語よりも短い理由」と「1日当たりの勉強時間を増やす方法」について紹介します。

Python基礎理解の勉強時間はどのくらい?他の言語より短い理由も紹介

時計

Pythonの勉強時間は100時間程度

飽くまで私の経験に基づく見解ですが、Pythonで基礎理解をするための時間は100時間程度です。
1日1時間勉強すれば3ヶ月ちょっとで終了できる計算ですね。
他の言語の場合、1日1時間だと半年以上の時間がかかってしまいます。3ヶ月でやろうとすると3時間から4時間の勉強が必要です。
基礎理解だけでこれだけの時間勉強するのはなかなかハードルが高いですよね。
Pythonを100時間で勉強する方法は「Python入門者のための100日勉強方法」で紹介しています。
関連記事>>【Python】基礎勉強の次は何をすればよいですか?という問いに対する答え

なぜ他の言語より短いのか

Pythonが他の言語より短くすむ理由としては「括弧やセミコロンなど煩わしい表現が少ない」という点です。
C言語などの言語は「判定文は括弧を入れる」、「末尾にはセミコロンをつける」など非常に煩わしい文法が多くあります。
初心者の場合、括弧の数が合わなかったりセミコロン忘れてしまったりなどイージーミスで時間を使いやすいです。
イージーミスで挫折してしまう場合も少なくありません。
私も括弧やセミコロンのせいで初心者の頃はかなり苦労しました。
Pythonであればルールは「制御文や関数の定義でセミコロンを使う」、「インデントを揃える」くらいなのでイージーミスはかなり減ります。
なので勉強時間も他の言語より短くなりやすいです。

Pythonから始めるのがおすすめ

初心者はPythonから勉強を始めるのがおすすめです。
プログラミング初心者に必要なのはたくさん素振りすること(実際にプログラムを動かしまくること)ですが、Pythonの場合文法が比較的わかりやすいので素振りがたくさんできます。
プログラミング言語は1つ覚えてしまえば他の言語に応用できます。なので他の言語を学ぶ場合でもPythonから始めることで他の言語に応用可能です。
Pythonでひたすら素振りをして他の言語に移れば、基礎をある程度理解した状態で始めることができるので、いきなり目的の言語から始めるよりもかえって効率がよくなります。
Pythonから学ぶ点はもう一つあり「Pythonはインデントを揃えないと正しく動かない」という点です。
多くのプログラミング言語はインデントを揃えなくても動作上は問題ありませんが、非常に読みにくいコードになります。
「修正ステップを減らすためにインデントを変更しない」という本末転倒なことをやっている現場も少なくありません。
修正ステップは減るかもしれませんが、読みにくく理解に時間がかかるので結果的に工数は上がります。
動作上問題ないとしても基本的にインデントは揃えた方がよいですね。
初心者の頃からインデントを揃えるくせをつけておけば、他の言語を学ぶ時にもインデントを揃えるのは面倒ではなくなります。
なのでインデントを揃える必要のあるPythonは初心者にかなりおすすめです。

100時間は飽くまで目安

100時間というのは目安です。努力や工夫次第では、短くできるかもしれませんし、逆に効率の悪い勉強を行うともっと時間がかかります。
例えば「100時間参考書を読み続けるだけ」だけでは全く上達しません。Pythonに限らずプログラミングは動かさないと上達できないからです。
短期間で習得するためには常に効率のよい方法を「あなた自身の頭で考えて実践していくこと」が大切。
また、スタートラインは人によって異なります。
100時間というのは「パソコンがある程度使える」、「タイピングができる」ということが前提。
パソコンが使えない人であればパソコンを使えるようにするところから始めなければいけないですし、タイピングができない人はタイピングから始めなければなりません。
当然パソコンやタイピングを覚える時間は余計にかかります。
重要なことはあなた自身のスタートラインがどこか自覚しておくこと
スタートラインを自覚しておかないと誤った順番で勉強を始めてしまい、無駄に時間がかかります。

モチベーションを切らさずに1日あたりの勉強時間を増やすためには?

モチベーション
「100時間勉強必要なのはわかったけど、3ヶ月も続けるのは大変そう。1日1時間以上勉強する方法はないの?」
と疑問に持つ方もいると思います。
勉強し続けるモチベーションを考えると1日1時間~2時間が限度と私は考えていますが、できるだけ早く習得したいという方は多いですよね。
モチベーションを保ちつつ勉強時間を増やす方法としては以下があります。

・仕事をする・実際にアプリを作って配布・販売する
・ブログやGitHubにソースコードを公開する
・趣味としてやる
・プログラミングスクールに通う

仕事をする・実際にアプリを作って配布・販売する

一番おすすめなのは仕事をしたり実際にアプリを作ったりすることです
仕事やアプリ制作は以下のメリットがあります。

・勉強時間を強制的に増やすことができる
・自然とプログラミングに関する情報が入ってくるので知識もどんどん増える
・どんな知識をよく使うのかがわかる

上記のように強制的に勉強できる上に「重点的に勉強すべき内容」も理解が可能です。勉強時間がただ増えるだけでなく効率的な勉強もできます。
「仕事といってもプログラミングができないと会社に入れないんじゃないの?」
と考えている方も多いかもしれませんが、未経験でも雇ってくれる会社はたくさんあります。
なのでプログラミングの勉強はひとまず後回しにして就職・転職活動をするのもありです。

ブログやGitHubにソースコードを公開する

ブログやGitHubにソースコードを公開するのもおすすめです。
勉強した内容を整理できるので復習になりますし、やったことを記録することはモチベーションアップにも繋がります
「アプリ制作や仕事をするのはちょっとハードルが高い」
という方も多いと思います。
確かにプログラミングの仕事となるとかなり大変ですからね。アプリ制作も簡単ではありません。
一方、ブログやGitHubでのソースコード公開なら気軽にできます。
プログラムも単純なもので全く問題ありません。
「下手なコードだといろいろ嫌味なコメントされそう」
と思うかもしれませんが、みんなちゃんと読んでないから全然大丈夫です(笑)。
当サイトもそこそこPVがありますが、ほぼコメントはありません。間違っててもコメントがない場合がほとんど。たまに優しい方が間違いを指摘してくれるくらいです。仮に変なコメントが来ても基本無視ですね。
なので気にせず公開してOK。
あまり読まれてないのになぜ公開するかというと、「人に見られてる場所に書くからちゃんとしたコードを書こう」と思えるからです。(実際は読まれてないけど)
また、前述の通り優しい方が指摘してくれる場合があるので勉強にもなります。
ブログやGitHubはやってみると楽しいですし、勉強した内容の復習にもなるので仕事やアプリ制作はちょっとハードルが高いと感じる方は是非試してみてください。

趣味としてやる

いっそ趣味としてやるというのもあり。
趣味とすることは勉強時間を増やす方法というよりは「勉強時間を気にせず取り組む方法」ですが、長期的に見れば最も成長できる方法となります
具体的にどうするかというと、勉強なんか面倒なことは全部避けて「楽しいと思うことだけやる」です。
私も趣味として勉強したお陰で上達できました。
趣味としてやることで、以下のような流れができます。

楽しいと思えることだけやるので苦にならない

苦にならないのでプログラミングを書く時間が自然と増える

もっといろいろなものを作りたいと思う

勉強する

また、所詮趣味なので勉強しない日ができても全然OK。1日の時間が短くても長くても気にする必要はありません。
楽しいことだけやるので最初のうちは非常に効率が悪く、上達にも時間がかかります。が、「勉強する」段階まで乗っけることができれば上達スピードも徐々に上がっていきます
「仕事もブログも面倒」
という方は趣味として始めるところからやってみてください。

プログラミングスクールに通う

「仕事もブログも趣味もなんか違うけど早期に習得したい」
という方はプログラミングスクールを検討してみるのもあり。
プログラミングスクールに通うメリットは以下の通り。

・お金をたくさん使ってしまったので勉強しないともったいないと思える
・講師やメンターが面倒を見てくれるのでモチベーションを保ちやすい

プログラミングスクールのデメリットはお金がかなりかかること。なので「どうしても短期で習得したい」という方以外は他の方法のがよいです。
また、プログラミングスクールは「勉強のサポートをしてくれるだけ」です。どれだけ上達するかは結局あなたの努力次第なので過度な期待をするのはやめましょう。
活用する場合、まずは無料体験から始めてみてください。

Pythonの勉強速度を上げるために必要な考え方

パズル
Pythonの勉強速度を上げるために必要な考え方を紹介します。Pythonだけでなく他のプログラミング言語でも応用できるので是非活用してみてください。

・プログラム=パズルと考える
・入出力を常に考える
・本を読む時間よりも手を動かすことを重視する

プログラム=パズルと考える

最初からプログラムを文字の羅列として捉えようとすることは難易度が非常に高いです。英語の勉強のように1stepずつ関数やクラスの意味を調べていたらめちゃくちゃ時間がかかるので挫折の原因になります。
まずはプログラムをパズルやプラモデルのように「いくつかのピースを組み立てて完成させるもの」として考えましょう
プログラムの一部(ブロックやステップなど)を「1つのピース」として考え、それを組み合わせて1つのプログラムを完成させるイメージです。
まずは細かい処理を理解するのではなく、プログラムの処理を大枠で捉えましょう。

×:1stepずつ関数やクラス・記号の意味を調べて理解する(プログラムの処理を文字として考える)
〇:各ステップやブロックを大枠で理解する(プログラムの処理をパズルのピースのように考える)

初心者を抜け出した頃には、1ステップずつ意味を調べていくのもありですが、まずはプログラムの各処理が「何ができるピースなのか」・「どんな状況で使えるピースなのか」について理解することが大事です。
ピースの役割の理解方法については次の「入出力を常に考える」で説明します。

入出力を常に考える

Pythonを理解する上で最も重要な要素の1つが入出力を意識することです。
入力:プログラムに渡すパラメータ
出力:プログラムを実行した結果得られる値
代表的な入出力が関数やメソッドの引数(入力)とリターン値(出力)です。
しかし、入出力の考え方は関数だけでなく通常のステップにも応用できます。
例えば、

a = 3
b = a + 1

というコードがあった場合、「a」を入力値、「b」を出力値として見ることが可能です。
上記のように各処理の入出力を意識することで「各ステップやブロックの役割」を理解する助けになります。
「このコードは何のためにあるんだろう?」
という疑問を持ったらprint文などを活用して入出力をチェックしましょう。

本を読む時間よりも手を動かすことを重視する

本を読んで勉強した気になっていませんか?
本を読むだけでは全然勉強にならないです。Progateばかりやっている方も然り。
本やProgateは知識を増やすのには役立つのですが、スキルを伸ばすことに関してはあまり有効ではありません。
初心者のうちはぶっちゃけそこまで知識が必要ないのでインプットよりもアウトプットを重点的に行った方がよいです。
成長するためにはプログラムを動かすことは必須。
知識を増やすこと自体が悪いわけではありませんが、早く成長したいのであればどんどんプログラムを書いて動かしていきましょう。

Pythonの勉強速度を上げるために実践すべきこと

タイピング
Pythonの勉強速度を上げるためには「いかにコーディング速度を上げるか」ということがやはり重要です。
コーディング速度を上げる方法については「【Python】コーディングの速度を上げる方法」で詳しく紹介しますが、今回はこの中でも効果の高いと私が感じた3つの方法を紹介します。

タイピングの練習をする

タイピングスキルはPythonを勉強する上では絶対必要です。タイピングのスピードが速ければ速いほどプログラミングの勉強効率も上がっていきます。
タイピングの練習ばかりしてPythonの勉強が疎かになってしまうのは本末転倒ですが、打つ速度が遅すぎる場合非常に勉強の効率が悪いです。
タイピングが遅いという自覚がある場合は練習しておきましょう。
また、打ち込む速度に自信がある方でも今よりもスピードが上がれば勉強効率は上げられます。少しでも効率を上げたいと感じている方はタイピングの練習する時間を取るのもありです。
関連記事>>タイピングを上達させたいならパソコンを使った趣味を見つけよう

専用のエディタを使う

プログラミングはメモ帳さえあればコードを書くことができます。しかし当然ですが、メモ帳はプログラムを書くためには作られていないので、作業効率はあまりよくありません。
エラーがあったとしても実行するまでわかりませんし、ハイライトも出ないのでコードが非常に読みにくいです。
私が初心者の頃は便利なエディタがあるとか全然知らなかったのでメモ帳でやっていました。言うまでもないですが非常に苦労しました。
プログラミングには専用のエディタアプリがあり、無料で使えるものもあります。
プログラミングの専用エディタを使えばミスを自動検知してくれますし、テンプレートやフォーマット調整などもできるので初心者でも比較的楽にコーディングが実践できます。
Pythonの場合はPyCharmというエディタがおすすめです。Community版は無料で使えます。
関連記事>>PyCharm無料版のダウンロード方法と基本的な使い方

無駄に考える時間を減らす

「自分の頭で考えることは大事」
という言葉はよく聞くと思います。
確かに考えることが大事です。自分の頭で考えないと成長できませんからね。
しかし、無駄に長時間考えるのはダメです
考えても答えが出ないときは諦めて、「人に聞く」、「ググる」など次のアクションに移りましょう。
15分考えて答えが出ないことは30分考えても答えが出る可能性は低いです。
時間を置いて考え直したらあっさり答えが見つかる場合もあります。
自分の頭で考えることは大事ですが、「同じことについて考える時間は15分までにする」などルールを明確にしておきましょう

終わりに

今回はPythonの勉強時間について紹介しました。
他の言語が200~300時間であるのに対してPythonであれば100時間程度の勉強での習得も可能です。(時間は飽くまで私の経験に基づく見解なので参考程度に)
プログラミングは1つの言語を学べば他の言語にも応用できるので、他の言語の勉強を考えている方も学びやすいPythonから始めるのもありですね。
早期に100時間に到達するためには1日あたりの勉強時間を増やす必要があります。
今回は以下の方法を紹介しました。

・仕事をする・実際にアプリを作って配布・販売する
・ブログやGitHubにソースコードを公開する
・趣味としてやる
・プログラミングスクールに通う

やはり短期で成長したい場合は実際に作るのが最もおすすめですね。強制的に勉強時間が増えますし。アウトプットしたり趣味としてやるのもありです。
短期的には仕事やアプリ制作よりも成長は遅いですが、長期的に見れば仕事やアプリ制作よりもモチベーションは保ちやすいので、成長できる可能性があります。
今回紹介した内容も参考にしつつ、あなたにあった勉強方法を模索してみてください。
Pythonの勉強方法>>Python入門者のための100日勉強方法