こんにちは、みやびのです。

Twitterを見ているとITエンジニアとかフリーランスとかめっちゃキラキラして見えるかもしれません。
誰が言い出したかよくわからないですが、楽に稼げると思っている方も多いようです。

しかし、ITエンジニアを10年ほどやってきた私が断言しますが、

ITエンジニアはめっさしんどい。

何がしんどいのか?
例えば以下の通り。

・残業が多い
・休日出勤がある
・進捗がない
・作りたいものが作れない
・唐突に障害が起こる

Twitter見ているとITエンジニアになるべく勉強している方がたくさんいます。
素晴らしい志です。

しかし、ITエンジニアはめっさしんどいのでしっかりと調べてから目指すことをおすすめします。

本記事の内容は以下の通り。

・稼ぎたい人が未経験からITエンジニアをやめた方が良い3つの理由
・プログラミング好きでもつらい〜ITエンジニアという仕事のしんどいところ6つ〜
・めっさしんどいけど私が10年ITエンジニアを続けた理由
・めっさしんどいけどITエンジニアを目指す方法

稼ぎたい人が未経験からITエンジニアをやめた方が良い3つの理由

ITエンジニア
未経験からITエンジニアを目指さない方がよい理由は以下の3つです。

・優秀な人しか稼げないから
・コンピュータや数学が好きじゃないと続かないから
・肉体的にも精神的にもかなりハード

別に稼ぐことが悪いことではありません。が、稼ぐことだけを目的に続けられるほど楽な世界ではありません

稼ぐことだけが目的ならやめておいた方がよいです。

優秀な人しか稼げないから

恐らく稼げるという理由でITエンジニアを目指している方は多いと思います。
が、稼いでいる人は非常に優秀な能力を持ったごく一部です

「1000万以上稼いだ」という方々をネットで探して経歴を見てください。
高学歴だったり、起業していたり、営業で高い成績を上げていたりとめちゃくちゃスペックが高いです。(経歴や実績が怪しい人も多くいますが。)

高学歴とか既に仕事で大きな成果を上げている人であれば可能だと思いますが、常人にはとても到達困難な領域に彼らはいます。

大半の人は他の業界とそこまで年収は変わりません。初任給では恐らく300万円程度が大半。もっと安いケースもあります。

1000万稼ごうと思うと相当なスキルと勉強が必要であり、未経験者が簡単に到達できるラインではありません

どうにも「ITエンジニアになれば年収1000万」という謎の都市伝説がささやかれていますが。

んなわけねーだろ!

他の業界と同じくITエンジニアには稼いでいる人もいれば稼いでいない人もいます。

・売れてる芸人もいれば売れていない芸人もいる
・稼いでいる弁護士もいれば稼いでいない弁護士もいる
・活躍するサッカー選手もいれば日の目を全く見ない選手もいる

ITエンジニアも例外ではなく「スペックが高い人が効率よく働いて稼いでいますよー」というだけの話です。

参考:ITエンジニアは30代で500万~600万が適正らしいです。私は最高450万でした(無念)。
5年以上前の話だしネットの情報なので最新のやつは自分で調べてね(なげやり)。

まあ、年収と優秀さは全く関係ないのでスキルが高い人でも年収が低い場合はざらにあります。

私が10年間見た感じではそもそも稼ぐことに興味がある人があまりいないように感じましたね。
私はお金が好きです。

というわけで、一般的な会社に入ると優秀な人でも600万程度です。フリーランスになったり成果報酬制の会社に入ったりすれば変わるかもしれませんが、一般企業以上に実力社会なのでスペックが低いと普通の会社よりもはるかに年収が下がります。

いずれにせよ年収アップには実力が必要なので、未経験から2、3年以内に稼げるようになりたい方には全く向きません

もちろんたまに短期間で成果を出す人がいますが、だいたい高スペックの人なので参考にしてはダメです。

5年とか10年くらいを目標にするならありかもしれませんが、そんな人おるかのー。

まあ、5年10年続けても稼げる保証はありませんが。

コンピュータや数学が好きじゃないと続かないから

プログラミングやITって結構難しい知識や専門用語がたくさんあります。

最初のうちは用語を覚えるだけでも一苦労。プログラムも最初は全然思ったように動きません。数字と格闘することも多くあります。

なのでコンピュータや数学が好きじゃないと絶対無理です

私の場合、プログラミングがそこまで好きだったわけではないですが、小学生の頃からゲームやらワープロやらパソコンやらを触っていたのでコンピュータには興味がありました。

数学も得意でしたし、好きな教科だったので数字方面ではあまり苦労しなかったですね。

やっているうちに好きになる可能性も0ではないですが、コンピュータに全く興味がない人や数学が嫌いという人は多分超苦行になるのでやめておいた方がよいです。

以下のような動画を見てよだれが出る変態変わり者たちの世界です。

数学おもろい。

肉体的にも精神的にもかなりハード

プロジェクトによりますが、割とめちゃくちゃなスケジュールのことが多いので、肉体的にも精神的にもきつい職業です

昨今は働き方改革で労働時間が短縮となりましたが、タイトなスケジュールであることが変わる訳ではないのできつさはほとんど変わっていません。

むしろ生産性向上が求められるので、精神的には前よりもきつかもしれませんね

私も精神的に力尽きた経験が何度もあります。何とか立ち上がりましたが、ああいった経験をするとやはり他の方にはあまり勧めたい職業ではないんですよね。

「SIerはきついかもしれないけど、Web系ならもっと楽なんじゃないですか」
とか考えている方もいるかもしれませんが、Web系もきついです。

また残業が少ない会社もありますが、新規事業が始まったり、会社の経営状況が変わったりした場合は瞬間状況が一変します。

なので、「〇〇なら楽」などという話は鵜呑みにしないようにしましょう。

プログラミング好きでもつらい〜ITエンジニアという仕事のしんどいところ6つ〜

現実
ITエンジニアはめっさしんどいです。
ひたすらしんどさを書き綴ります。

・残業が多い
・休日出勤がある
・進捗がなかなか進まない
・作りたいものが作れない
・唐突に障害が起きる
・フリーランスになれば変わりますか?変わりません

残業が多い

ITエンジニアの残業の平均時間は20〜30時間です。つまり1日あたり1時間から1時間半くらい。
こう聞くと他の業界よりちょっと多いかなと思うかもしれませんが、平均という数値に騙されてはいけません。

多いときは100時間を超えます。(最近は改善されつつありますが)
毎日深夜まで残業、納期が間際の場合や障害が起きた場合など徹夜が必要な場合もあります。

そして残業が常態化しているので残業が必要ない時でも帰りにくい。
定時で帰ろうとすると「頭おかしいんじゃねえの?」という目で見られます。(職場によります。)

日本ではたくさん働くことがえらいという文化はなかなか消えません。
ITエンジニアになるのであればこういった文化に流されずに帰れる時には帰ることが大事です。

休日出勤がある

頻繁ではないですが休日出勤が必要な場合もあります。
休日出勤が必要なケースはだいたい切羽詰まっているケースなので連日深夜まで残業しての休日出勤です。

手当てはもらえますが、貴重な休日は潰れますし、勉強の時間も潰れます。

進捗がなかなか進まない

難しい案件に当たると連日進捗0とかあります。1人の進捗0とかなら挽回のしようがありますが、チームで進捗0とかも。
絶望の極みです。

そして頑張ってやったけど、
「テストのやり方が間違っていました。やり直し」
「ここは仕様が変わったのでテストやり直し」
などなど手戻りやテストのやり直しのオンパレードです。

終わりのないトンネルが続きます。

作りたいものが作れない

仕事なのでまず好きなものとか作りたいものとかは作れません

好きなもの作ったところで顧客の要望やニーズに合わせたものでなければ売れないからです

要望やニーズに合わせたシステムって残念ながら作ってもあまり面白くないんですよね。
面白くない作業を続けるのはなかなかしんどいです。

また、いわゆるクソコードの修正も勝手にやることは許されません。
余計な工数がかかりますし、ブラックボックスなので下手に触れないのが理由です。

そして手のつけようのないブラックボックス領域が広がっていきます。

唐突に障害が起きる

システムは365日24時間稼働しています。たまに数時間のメンテナンスがありますが、基本的に止まっている時間はありません。

なので障害は24時間いつでも起きる可能性があります

障害が起きたら定時後だろうが深夜だろうが休日だろうが対応に当たらなくてはなりません。
繁忙期でも障害は待ってくれません。どれだけ忙しかろうが手を止めて障害対応に当たる必要があります。

私はスマホのSlackに障害アラートを流すようにしていました。
なので休日とかにSlackの通知があるとめっちゃビビリます。

ITエンジニアの障害対策担当になると安息の時間はありません。
常に障害に怯えながら生きる必要があります。

フリーランスになれば変わりますか?変わりません

「会社にいるからめっさしんどいんじゃないの?独立すれば楽でしょ?」
と考える方もいると思います。

フリーランスもめっさしんどいです。
というかフリーランスはめっさめっさしんどいです。

独立すると何でも自分でやらなければならないので会社のありがたみがわかります。
「こんな安い給料で働かせやがって」
「うちの経営陣はみんな無能」
と会社にいるときは言いたい放題です。
私も言ってました。

しかし、フリーランスになると会社のありがたみがわかります。
会社は面倒な税金や健康保険をやっていてくれていました。
問題を起こしても会社が守ってくれました。

フリーランスは失敗したら誰も守ってくれません。全責任を自分で負います。
そして自分で事業を立ち上げない限りは会社に使われるという立場は変わりません。

当然ですが他人なので社員より待遇が悪く何かあったら真っ先に切られます。
下手なブラック企業よりも遥かに薄給なスーパーブラック労働、それがフリーランスです。

フリーランスになれば稼げるという話はありますが、稼げるようになるにはかなりの時間を要します。何年もかかるかも。
それまでめっさめっさしんどい期間が続きますが、突き抜ければ高収入が待っている・・・かもしれません。

めっさめっさしんどくても、何年かかっても耐えぬく覚悟と貯金があるならフリーランスという道はありです。

めっさしんどいけど10年ITエンジニアを続けた理由

Why
めっさしんどいけどITエンジニアを10年以上やっています。
なんやかんやでやりがいはありますからね。

続けている理由は以下の通り。

・コンピュータが好き
・プログラミングは楽しい
・ユーザから感謝の言葉をもらえる場合も

コンピュータが好き

コンピュータが好きというがやっぱり一番の理由ですね。

コンピュータが嫌いだったら多分ITエンジニアにはなってないです。(まあ、今のご時世パソコンに触らない仕事はないと思いますが)

昔からテレビゲームはもちろんですが、親のワープロとか触るの好きでした。(親のデータ吹っ飛ばしたこともあります(笑))
小学校にパソコン室ができたらすぐにパソコンクラブに入りました。

まあ、コンピュータに触っていたと言ってもトランプゲームやったりペイントで落書きとかがメインでしたが。

私が中学のころくらいからパソコンの普及率が急激に上がり、うちにもついにノートパソコンがやってきました。
ネットにも繋がるようになったので主にゲーム情報を検索しまくりましたね。

コンピュータは素晴らしいです。
絵も文章も書けるし、いろいろな情報も収集できます。
そしてプログラミングもできます。

ITエンジニアになったらパソコンの前に座りっぱなし・・・とまでは行きませんがほぼパソコンとの戦いです。

あなたはコンピュータが好きですか?
好きじゃないとちょっとやってられないと思います。

プログラミングは楽しい

ITエンジニアの仕事はしんどいですが、プログラミングは楽しいです。
文字を打ち込むだけでものを動かせるってすごい技術ですよね。

私は手先があまり器用ではないので、文字と知識だけで動かせるプログラムは本当にありがたい限りです。

例え簡単なプログラムであっても自分で書いたプログラムが動くことは嬉しく感じます。

特にバグりまくってて全然動かなかったプログラムが動いた日には感動ものですね。

ユーザから感謝の言葉をもらえる場合も

プログラムを仕事にしているとユーザから感謝の言葉や喜びの声を聞くことがあります。
こう言った言葉はかなりはげみになりますね。

少しでも多くの感謝の言葉を聴けるように、ユーザのニーズを捉えてシステムを開発していくことが大切です。

めっさしんどいけどITエンジニアを目指す方法

明日への道
「めっさしんどいけど俺はITエンジニアになる!」
という人のためにITエンジニアになる方法を紹介します。

具体的には以下の4点です。

・ITエンジニアについて調べる
・自分の実績や経験を活かすことを考える
・どこを目指すかを考える
・勉強すべきことを考える

ITエンジニアについて調べる

Twitterを見ているとITエンジニアになりたいのにITエンジニアについて全然調べてなさそうな人がたくさんいます。
プログラミングの勉強なんざ後回しでいいのでまずはITエンジニアについて調べましょう。

そもそも適性がない可能性がありますし、あなたの作業スタイルと合わないかもしれません。

例えば、
「なんかこいつITエンジニアめっさしんどいしか言ってないけど実際のところはどうなんだろう?」
と調べることは大事です。

「ITエンジニアがしんどい」は私個人の感想です。
今のあなたの仕事から見れば大してしんどくないかもしれません。

一人の意見だけだとかなり偏ります。

・本当にしんどいのか?
・どれくらいしんどいのか?
・自分でも耐えられるか?

などなど疑問に思ったことはガンガン調べてください。
人の意見に左右されずに今の仕事と比較して客観的に判断しましょう。

私自身もたったの10年IT業界にいただけです。
10年で見れるものなどIT業界やITエンジニアのほんの一部。

私の記事を参考にして頂けるのはありがたいですが、信じすぎるのはNG。
「頭の片隅には残してやるか」くらいの感覚でOKです。

自分の経験や実績を活かすことを考える

Twitter上で
「ITエンジニアになる」
と言っている人見ているとなぜかみんなこぞってプログラミングの勉強から始めるのですが、順番が違います。

まずは自分の実績や経験を活かしてエンジニアになる方法がないか調べます。
また、ITエンジニアではなくIT企業に転職したいだけならエンジニアに拘る必要もありません。今の職種のまま業界に入る方法もありですね。

エンジニアを目指す場合でも一旦他の職種でIT企業に就職するのは有効。
エンジニアにならなくてもIT業界に入れば、

・タダでシステムに触れる
・タダで内部資料が見れる
・タダで現職のITエンジニアと会話ができる
・職種によっては定時で帰れる→情報収集しつつ家で勉強
・ITエンジニアという仕事を客観的に観察できる→自分に向いているかチェック

などなどメリットはたくさんあります。
ITエンジニアに転身を目指している場合や独立したい場合の参考にもなりますね。

プログラミングは書籍がたくさん出ていますし、ネットにもたくさん情報があるので独学でも十分学べます。

しかしプロジェクトの流れや稼ぐための仕組みを学ぶことは独学だとかなり難しいです。(情報がない訳ではないが、有益な情報を見つけるのが難しい)

ITエンジニアになる場合でも他の職種で入る場合でもIT企業に入ったらプロジェクトの流れや稼ぐための仕組みの部分をしっかりと学びましょう。

プログラミングを無料で学ぶ方法については「無料でできるプログラミングの勉強方法5選」をお読みください。

どこを目指すかを考える

一口にITエンジニアと言っても人によって目指す場所は人によって違うと思います。
なので自分は何を目指すかを考えるかが大切です。
例えば以下ですね。

・ITエンジニアになれさえすれば良い(プログラミングはできなくても良い)
・プログラミングを仕事にしたい
・IT業界に就職したい(エンジニアでなくても良い)
・お金を稼ぎたい

どこを目指すかによってその後の行動は変わります。
まずは目指す場所を明確にしましょう。

そしてお金を稼ぎたいのであればITエンジニアになることが正解とは限りません。
他の職種も選択肢として入れつついろいろな方法を模索しましょう。

勉強すべきことを考える

ITエンジニアになるために勉強することは大事です。
しかし、「ITエンジニアになるならプログラミングを勉強しておけば良い」という考えはかなり安易。

IT業界に限って言ってもプログラムを書かないITエンジニアはたくさんいます。というかそもそもプログラムを書けないITエンジニアもたくさんおるのです。
実際私は本業で5年ほど書いてない期間があります。(テストツールの開発など補助的には書いていましたが)

IT業界に入りたい場合やITエンジニアになるだけならプログラミングの勉強は不要です。

何を勉強すべきかは、
・どこを目指すか
・ITエンジニアについて調べた結果
・自分の経験や実績
を元に自分に足りないものは何かを考えると良いです。

Twitterを見ているとプログラミングの勉強ばかりしている人が多いのですが、「どこを目指しているんだろう?」といつも疑問に思っています。

プログラミングの勉強をしておくことは良いことですが、「どこを目指すか」、「そこを目指すには何が必要か」と言ったことはしっかりと考えるようにしましょう。

関連記事>>未経験者からITエンジニアになる時に勉強すべきことは?プログラミングではありません

まとめ:ITエンジニアはめっさしんどい

プログラミングは楽しいですが、ITエンジニアはめっさしんどいです。決してTwitter上で思われているような楽でキラキラした仕事ではありません。

私が就職する頃はめっさしんどい仕事の筆頭だったのでなんで今注目されているのかがいまいち理解できなかったりします。

だからやめた方がいいという訳ではありません。稼ぎたい人はまあ、やめとけ。

ITエンジニアはやりがいのある仕事ですし、IT業界は成長しているので目指すのはありですね。

IT業界に入るだけなら他の職種も選択肢に入れることが大事です。
自分の知識でも実績でもコネでも活かせるものは全て活かしてベストな方法を考えましょう。

あと、趣味でプログラミングをやるのも楽しいよ!
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