「Pythonは何日勉強すればいいですか?」
という疑問に答える記事です。
「Pythonの勉強はいつまでやる必要があるか?」という問いに対しては勉強は「一生し続ける必要があります」という答えになります。
が、それだと勉強の目標を決めるのが難しいと思うので、「10段階でレベル1に到達するにはどれくらいかかるか?」に対する私の見解を書いていきます。
他のプログラミング言語なら200時間~300時間くらいは勉強が必要ですが、Pythonであれば100時間くらいでレベル1くらいには到達可能です
なので1日30分で200日、1時間で100日、3時間なら34日くらいとなります。
1日3時間を1か月続けるのはなかなか難しいと思うので、まずは1日30分~1時間の勉強を目指しましょう
今回は、Pythonの100日(1日1時間)の勉強方法を紹介します。
本勉強法は「私がプログラミングを理解してきた過程を分析して重要な要素を抜き出し、勉強法としてまとめたもの」です。
なのでプログラミングの基礎を理解するまでの過程としては再現性が高いと考えております。

レベル1を目指すためのPython100日勉強方法

ステップアップ
1日当たりの勉強は30分~1時間を想定しています。
1時間と聞くと長く感じるかもしれませんが、トラブルが起こったら全く進まずに1時間が終わる場合もあります
なので時間を有効に使わないとなかなか先に進めません。
理解できない場合でも、あまり時間を割くのはよくないので一旦先に進んでください
「私が今完全な初心者だったらこういった勉強するな」という方法です。なので必ずしも今回紹介する方法が正解ではありません。
他の方法も検討しつつ、勉強と実践をしていきましょう。

1~10日目:プログラムを動かす
11~20日目:関数・変数・制御文について学ぶ
21~30日目:変数と関数を使ってプログラムを書く
31~40日目:IF文を使ってプログラムを書く
41~50日目:繰り返し文を使ってプログラムを書く
51~60日目:コピペしたプログラムを動かす
61~70日目:入門書を一冊買って実践してみる
71~80日目:コードを読んで理解を深める
81~90日目:プログラミングのフローチャートを書き出す
91~100日目:プログラムをトレースする

◆2021/10/03 ゴール(目標)を追加
各期間についてゴール(目標)を追加しました。
例)1日目〜10日目のゴール:プログラムを動かせるようにする
各期間に設定されたゴールを目指して勉強しましょう。
ただし、飽くまで一例ですので、ご自身で別途ゴール(目標)を考えて頂いても問題ありません
◆2020/07/18 項目修正
少し詰め込み過ぎだったので1つ10日区切りにしました。
日にちは目安なので厳密に守る必要はありません。理解できたらガンガン進んでください。
逆に理解がいまいちだと思ったら、重点的に勉強したり、前の工程に戻るのもあり。あなた自身のペースで勉強を進めていくことが大事です
「コードを読む」とか「フローチャートを書く」とかの期間もありますが、それだけをやるのではなく少しでもいいのでプログラムを書く時間も作りましょう
Python100日勉強方法の実践で到達する目標は以下の通りです。

・動かし方を理解する
・変数・関数・制御文について理解する
・簡単な遷移図やフローチャートを描けるようにする

上記ができるようになればプログラミングスキルをかなり上げやすくなります。一旦Pythonの勉強を止めて他の言語に移るのもあり。
後は目的に合わせて必要な知識を随時補完していきましょう。
関連記事>>Python理解に必要な勉強時間は?1日の勉強時間を増やす方法も紹介

1~10日目:プログラムを動かす

まずはプログラミングの動かし方を理解しましょう。
プログラミングは動かし方がわからなければ始まりません
動かし方と言っても難しくはありません。Pythonをパソコンにインストールして実行するだけです。
Pythonのインストーラーは公式サイトからダウンロードできます。
Pythonの始め方については「Pythonプログラミングの始め方まとめ」をお読みください。
関連記事>>Python超初心者が最初にやること3つ

◆1日目〜10日目のゴール:プログラムを動かせるようにする
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11~20日目:関数・変数・制御文について学ぶ

次に参考書や学習サイトを活用して関数・変数・制御文について学びましょう。
関数は呼び出し方を覚えておけばひとまずOKです。
学習サイトはゲーム感覚でプログラミングの基礎が学べるProgateというサイトがおすすめ。
Progateの公式サイトはこちら>>https://prog-8.com/
ただし、Progateで学べるのは基礎勉強のみなので、1、2周学んだらプログラミングの実践に移りましょう。
関連記事>>Python超初心者が最初にやる基礎勉強とは?~変数・関数・制御文をマスターしよう~
関連記事>>【比較】Pythonを学ぶなら紙と電子書籍どちらがよい?
◆11日目〜20日目のゴール:関数・変数・制御文の基礎について理解する

21~30日目:変数と関数を使ってプログラムを書く

学習サイトや参考書を読んだだけでは理解は進みません。覚えた知識を活用して実際にプログラムを書くことが大事です。
まずは変数と関数を活用したプログラムを書いてみましょう。
簡単なプログラムで問題ありません。

a = 1+1
print(a)
b = "Hello" + " World!"
print(b)

上記のような簡単なプログラムを10個くらい書いて動かしてみましょう。
書いて終わりにせずに必ず動かすようにしてください
◆21日目〜30日目のゴール:変数・関数を使って実際にプログラムを動かす

31~40日目:IF文を使ってプログラムを書く

変数や関数の使い方を大まかに理解したら次は制御文を活用したプログラムを書いて動かしてみましょう。
こちらも以下のような簡単なプログラムで問題ありません。

a = 6
b = 0
if a > 5:
    b = 1
print(b)

elseやelifなども活用して10個くらいプログラムを組んでみましょう。

◆31日目〜40日目のゴール:IF文を使って実際にプログラムを動かす

41~50日目:繰り返し文を使ってプログラムを書く

続いてfor文やwhile文といった繰り返し文を活用してプログラムを10個くらい書いてみましょう。

a = 0
for i in range(0, 10):
    a += 1
print(a)

変数・関数・制御文について理解すればかなり柔軟なプログラムが書けるようになります
まずは上記3つを集中して理解しましょう。
クラスやオブジェクトについて理解するのはその後です。
◆41日目〜50日目のゴール:FOR文を使ってプログラムを動かす

51~60日目:コピペしたプログラムを動かす

ネット上のプログラムをコピペして動かしてみましょう。できるだけ簡単なコードの方がよいです。
当ブログでもサンプルコードを紹介しているので活用してみてください。
Pythonのサンプルコード集と活用例集
コピペして動かすとか簡単そう。やる意味あるの?
と思うかもしれませんが、意外にむずいです
そのままコピペしたら動かないコードも多くあります。
OSによって動かない場合もありますし、パラメータを直さないと動かない場合もあります。
コードの内容自体が間違っているケースも少なくありません。古い記事に書かれいているコードはライブラリの仕様が変わっているので動かない場合も多いです。
なのでたかがコピペでも動かすのは結構苦労します
1つのコードに拘ってしまうと時間の無駄なので、全然解決できない場合は諦めて飛ばしましょう。

◆51日目〜60日目のゴール:ネットや参考書から拾ってきたプログラムを動かす

61~70日目:入門書を一冊買って実践してみる

コピペで書いたプログラムが動かせるようになってきたら、入門書を買って実践してみましょう。
読むだけではあまり意味がないので必ず書いて動かしてください
一冊しっかりやろうと思うと初心者の場合2週間以上かかると思います。
入門書による勉強は時間がかかってもいいのでじっくりと取り組みましょう。
おすすめ参考書は以下です。

流石に1日では無理ですが、書いてある内容を実践していけばPythonの基礎の基礎がしっかりと学べます。

◆61日目〜70日目のゴール:入門書のコードを一通り書く(簡単なものは飛ばしてもOK)

71~80日目:コードを読んで理解を深める

参考書を一通りやったらコードを読んで理解を深めていきましょう。
手順は以下の通り。

1.プログラムを動かす
2.ブロック単位で処理を見る
3.ブロック内の細かい処理を見ていく

プログラムを理解するために「実際に動かした結果」と「コード」の対応関係を見る必要があります。なのでいきなりコードを読むのではなく、まずは実際にプログラムを動かしましょう
コードを読む場合、いきなり1ステップずつ見ていくとプログラムの全体像が見えないため理解しにくいです。
なのでまずはブロック単位(大きな処理のかたまり)で見ましょう。

◆71日目〜80日目のゴール:プログラムの流れを理解する

81~90日目:プログラミングのフローチャートを書き出す

プログラムを読めるようになってきたら、プログラムのソースコードをフローチャートとしてまとめる練習をしましょう
フローチャートとはプログラムの処理を図としてまとめる方法の1つです。
以下のような図を指します。
フローチャート
プログラムをフローチャートとしてまとめられるようになると飛躍的に理解度が上がるので、プログラムを書くことに慣れてきたらやってみましょう。

◆81日目〜90日目のゴール:プログラムの流れを図示できるようにする

90~100日目:プログラムをトレースする

トレースとはプログラムを実際に動かすのではなく机上で処理を追う練習です。
トレースの手順は以下の通り。

・フローチャートやソースコードを紙に印刷する
・適当なパラメータを設定する
・1処理ごとにパラメータの値がどう変化していくか見ていく

全ての分岐条件を通るようにいろいろなパラメータを入れてみましょう。
最初から机上で追うのは難しいです。
なのでまずは実際にプログラムを動かして、ステップ実行やprint文などを活用して1ステップずつ値を見ていくのがおすすめです。

◆91日目〜100日目のゴール:プログラムを机上で追うことができるようにする
関連記事>>【Python】基礎勉強の次は何をすればよいですか?という問いに対する答え

終わりに

Pythonは1日1時間勉強すればだいたい100日で10段階のレベル1くらいには到達可能です
1時間というと長く感じるかもしれませんが、プログラミングの場合一度エラーにハマるとあっという間に時間が経過してしまうので、時間を有効に使う必要があります。
15~30分くらい考えてわからなければ飛ばして次に進むことも考えましょう
上記100日勉強方法を全て終えるとようやくプログラミングの勉強のスタートラインに立てます。
まだまだ先は長いですが、高みを目指して頑張りましょう。
次のステップ>>Python初心者から中級者に昇格するための勉強方法
[st_af id=”9714″] Pythonの始め方まとめ>>Pythonプログラミングの始め方まとめ